フェンネルの肥大成長と土寄せ

先日フェンネルの成長状況について書きましたが、株元の肥大成長と土寄せについて追記します。

寒冷紗の外側から見た様子。(2020年9月1日)

高さ30cmくらいのドーム状に敷いた寒冷紗に、フェンネルの葉先が触れそうなほど生育が進みました。ここまで草丈が高くなると重心の位置が高くなるため、重さで倒れて根が傷んでしまう恐れが出てきます。そこで株元をしっかり固定してやるために、土寄せが必要となります。

フェンネル(2020年9月1日)

寒冷紗をめくって覗いてみると、フェンネルの株元が幅3〜5cmくらいまで太っているのが確認できました。今年栽培している品種「スティッキオ」はあまり肥大しない品種ですが、それでもこの程度の太さには育ちます。

なお、スティッキオは密植に比較的強い品種なので、上の写真のように株間10〜15cmで育てています。しかし株元が結球する品種を育てる場合は、この2倍は間隔を空けてください。株間が狭いと結球しにくくなり、見栄えも収量も落ちてしまうためです。

フェンネルの株元(2020年9月1日)

フェンネルの株元は、葉が幾重にも折り重なる十二単のような構造をしています。折り重なった葉の根元が厚みを増すことで、株元が肥大していきます。土寄せをするときは、葉の付け根を土の中へ埋没させるつもりでやりましょう。

上の写真のように、葉の生え際が露出しないよう1cmくらい土を盛り上げて覆います。うっかり放置すると、葉の付け根どころか根っこが露出していることもあります。そうなると倒伏しやすくなるので、頻繁に土寄せしましょう。

小笠原諸島付近に不穏な兆しが

以上が土寄せの概要です。

さて、小笠原諸島付近の熱帯低気圧が、台風10号となって本州に直撃する恐れがあるそうです。飛ばされそうな資材の撤去を進めつつ、土寄せと支柱の強化を施して風雨に備えるとしましょう。

Follow me!