忙しい人のためのモロヘイヤ活用法

筆者は日中は会社に勤務して、終業後と週末に畑へ行っています。しかし毎日明るいうちに帰れるほど干されてはいませんし、別の用事が入ることもあるため、2〜3日畑へ行けない事は珍しくありません。

そこで、多少手を抜いても勝手に育ってくれるような作物も数多く取り入れています。本記事では、それらの中からモロヘイヤをピックアップして栽培方法と調理例を紹介します。モロヘイヤは栽培しやすく栄養価も高いため、忙しい日々の中にも家庭菜園を取り入れたい方にまずおすすめしたい品目です。

モロヘイヤの概要

野菜不足ならファーストチョイス

健康野菜としてやたらもてはやされるように、食物繊維や各種ビタミン類を豊富に含みます。野菜不足を気にしているのなら、健康食品にいろいろ手を出す前にモロヘイヤです。

種子には毒がある

モロヘイヤの実。中に細かい種が詰まっています。

基本的に体に良いモロヘイヤですが、種子には毒があります。それもストロファンチジンという、毒矢に使われるほどの神経毒です。そのため、栽培したモロヘイヤの種を間違っても食べないでください。悪いことにも使わないでください。

栽培は簡単

5月中旬頃から苗が出回るようになります。苗を買ってきたら、日当たりの良い場所を選んで庭や鉢に植え付けましょう。地植えなら堆肥を混ぜて耕し、株間30cmくらいで植え付けてください。鉢植えなら10号くらいの大きい鉢を使い、市販の園芸用土に植えると良いでしょう。

植え付けた直後の1〜2週間は乾燥に要注意ですが、それ以降は手が掛からなくなります。特に地植えであれば、夏の炎天下でも雑草に負けることなく旺盛に伸びます。鉢植えの場合は、水切れしないよう表面が乾燥したら灌水してください。

あとは育つのを待つだけ。害虫や病気の心配はほとんどありません。

夏から秋まで収穫できる

背丈が50cmくらいまで育ったら、ちょっとやそっとでは枯れません。容赦無く収穫していきましょう。

モロヘイヤは、枝先のやわらかい部分を摘み取って収穫します。指先で簡単に折ることができ、トゲも無いので安全です。初夏から秋まで収穫できますが、8月以降は豆の鞘のような形の実が次々とつくので要注意。この鞘の中の種には毒があるので、決して食べないでください。収穫時に花や実がついていたら、その場で取り除きましょう。

モロヘイヤの花

モロヘイヤ栽培FAQ

Q. モロヘイヤはどれくらいの大きさに育つの?

A. 地植えで育てたところ、秋口には2mを超えました。高い場所の枝は収穫しにくくなるので、適宜切り戻した方が良いでしょう。鉢植えの場合は10号(直径30cm)くらいの大きさを推奨します。

Q. 肥料はどれくらい必要?

A. 地植えでは元肥(1㎡あたり堆肥5L + 化成肥料ひと握り)だけで十分育ちました。鉢植えでは月1くらいの頻度で化成肥料を施すのが目安です。

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