2025年10月21日
勤務先は豪雪地帯に事業所があるため、冬のあいだは構内除雪が欠かせない。除雪をしなければ物流トラックもフォークリフトも動けず、事業全体が止まってしまうため極めて重要な作業だ。しかし近年は人手が不足しており、社内で除雪要員の志願を募る案内が回ってきた。
会社の費用で大型特殊免許を取得できるという条件は非常に魅力的だった。それでも最終的には辞退することにした。
最大の理由は生活リズムへの影響。私の自宅は事業所よりも積雪量が多く、起きたらまず除雪機で自宅の雪かきをしなければ出勤できない。事業所除雪の出動要請は朝4時半ごろに決まるので、その時刻までに自宅の雪かきを終えてスタンバイしておくには逆算すると起床は3時ごろ。前日の夜も早く寝ざるを得ず、家族との時間や勉強・執筆などの活動時間を削ることになる。
もうひとつの理由は報酬と負担のバランスの悪さ。待機時間には賃金が発生せず、雪が積もらなければ空振りで報酬はゼロ。それでも生活リズムの制約と早起きの負担だけは確実に残る。出動すれば手当は支給されるものの、それ以上に時間と体力を消耗することになる。これでは長期的に続けるのは難しい。
除雪が重要な業務であることは理解している。しかし、この条件では自分には無理だと判断した。事業所の近隣に住む人々でうまく回せる体制が整うことを願うばかりである。
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