本日は会社四季報2025年4集の発売日ということで、会社の昼休みに書店へ駆け込んで買ってきた。

この電話帳のようなずっしりした厚み。読めば読むほど数字の奥にある背景情報が染み出して味が出る読書体験(四季報見るのを読書体験と呼ぶのが妥当かどうかはさておき)。広大な紙面にちょびっと書かれた数字の中に、社ち…企業戦士達の悲喜交交がへばりついている。それを安全な場所から読み漁る快楽よ。もちろんここには実用性のある(カネになる)情報が詰まっているのだが、パラパラ眺めるだけでも楽しいものだ。
なお、四季報なら証券会社のページでも読める。ただし証券会社で確認する時はあらかじめ「この企業について調べよう」という狙いを定めてから「検索」するものなので、無目的にバババッとスクリーニングして「こんな企業があったのか!」とか「この企業、こういう事業もやってるんだ!」といった意外性のある情報との出会いは乏しい。情報との偶然の出会いに期待して一覧性のある紙面を読み漁る「探索」の過程では、自分の中では紙の本に軍配があがる。
要は
検索は電子、探索は紙
ということで購入してさっそくスクリーニング。以前から追っている企業や、独自予想マークから好調が期待できる企業のページにひとまず付箋を貼りまくる。ここまではチュートリアルであり、ここから時間をかけて厳選してゆくことになる。厳選してから次のアクションに繋げるかもしれないし、様子見するかもしれない。一旦ホールドしたらそうそう手放さない主義なので、いくら四季報の情報が良くても安易に手は出すまい。初動は素早く、でも時間をかけるべきフェーズに入ったら地衣類のごとく静かにじわじわ参るとしましょう。

