植物園デビュー

2025年10月12日

妻が用事で遠出したので、娘と2人で過ごすことに。せっかくなので父娘で小旅行をしようと思い、富山県中央植物園へ。娘は生後8ヶ月にして初の植物園だ。ぽかぽかした陽気で時折り涼しい風が吹く青空のもとで、池のオオオニバスや温室の熱帯果樹、高山植物などを見て回った。

特にオオオニバスはちょうど開花が始まったところで、カルガモの休息所と化した巨大な桶状の葉が揺らめく合間にどっしりとした白い花が鎮座していた。花は初めて見たかもしれん。いい時に来たなぁ。

温室ではゴレンシ（スターフルーツ）やドラゴンフルーツ、レンブなどが結実。昔台湾やタイを旅行した時に食べた。レンブは梨を淡くしたような風味でみずみずしく、シャリシャリした食感が心地良かったのを思い出す。

高山植物コーナーではマツムラソウの黄色いキセルのような花がいくつも咲いていた。園内ではあちこちに植っており、園で繁殖させた苗も販売されていたが、じつはこれ絶滅危惧ⅠAとのこと。繁殖は容易だが、野生のものは盗掘などで数を減らしてしまったらしい。そのような植物を栽培下で保存する植物園の役割も、おいおい娘に伝えていければと思う。

とても1日では見て回れない広さで、季節によっても様変わりする園内。繰り返し訪れることで、植物の多様な姿かたちの面白さや観察する楽しみを娘も感じられれば嬉しい。

植物園を見て回った後はファボーレでひと休みして帰宅。自分にとっても楽しい小旅行だったが、娘も時折り楽しそうに声を上げており遠出した甲斐があったと思う。