オオハンゴンソウとの戦い

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山の様子を見に行ったら恐ろしいものを見つけてしまった。一面に咲くオオハンゴンソウの群落。美しい黄色い花を咲かせるが、北米から侵入して日本各地で野生化している特定外来生物だ。

特定外来生物は外来種の中でも特に在来生態系や農林水産業への影響が大きいと考えられており、生体の飼育、輸送、野外放逐は原則禁止されている。

オオハンゴンソウが空き地や法面を覆い尽くし、比較的自然度の高い林野にまで広がっている現状を見ると、確かに何か手を打たなければと危機感をおぼえる。あきらかに駆除が追いついておらず、もう根絶は不可能だろうなと暗い気分になるが、自分の私有地の山という「影響の輪」の中に関してはできる限りのことをしたい。

発見した翌日、すぐに草刈機で刈り払いを行った。本来は根こそぎ抜き取るか、高濃度のグリホサート系除草剤で根まで枯らさなければすぐに再生する。それでも種による級数的増加にある程度歯止めをかけられるし、動線確保して作業性も上がるので、初動としては刈り払いが良いと判断した。

朝と夕方、合わせて4時間ほどの作業で、敷地内で花を咲かせていた株はほぼ全て地際から刈ることができた。日当たりのいい草地だけでなく、ススキや笹の群落の中にも少し食い込んでおり、オオハンゴンソウの生命力の強さがうかがえた。木の根に躓き、蔓に絡まり、汗だくになりながらも怪我なく完了!

生きたまま動かせないので、ひとまず天日干しして完全に枯死させ、後日できるだけゴミ袋に回収する。鬱蒼と茂っていたオオハンゴンソウの地上部が無くなっただけで、かなり林床が明るくなった。また根から復活する前に、多少は在来植生が回復してくれればいいのだが。

戦いは始まったばかり。オオハンゴンソウは根からの回復力が高いうえ、種も土中で数年間生きるという。これから毎年、オオハンゴンソウの刈り払いと抜去がルーティンになるのだろう。

今回作業をしてみて、木の根や段差、蔓などの障害物に何度も行手を阻まれた。作業道を手入れすることも中期的目標としたい。

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