岐阜県郡上市の某所で水生生物の観察会を行っているということで、お誘いをいただき行ってみることにした。しっかり案内していただいたうえでの本格的なフィールドワークは久しぶりなので、いろいろ学んで観察技法などの技を持ち帰る最高の機会になるはず。また、観察会や保全活動を行っている団体の方々とも繋がりができれば嬉しい。
飛騨から郡上までは車で下道を走って2時間ほど。午前中に雨が降り、靄がうっすらかかるひんやりした街道を進む。イノシシのロードキルと単独行動中らしきニホンザルを目撃した。

せせらぎ街道を南下し、道の駅パスカル清水で休憩。エコトーンによって緩やかに陸と川が繋がり、川の曲がり具合によって淵と瀬が形成される細やかな地形の多様性にしばし見惚れていた。




ふと植えられたカエデの幹を見ると、あまり見慣れない地衣類が。ムカデゴケの仲間だが、細長い裂片が分枝を繰り返して青海波の文様のように広がり、先端がそりかえって粉芽をつける。これがコフキゲジゲジゴケだろうか?詳しく調べたいので、剥がれ落ちていた地衣体を拾って標本にすることにした。


少し早めに目的地周辺に着いたので道の駅で休憩。運転で疲れてフィールドワークに集中できなくてはもったいない。道の駅の売店を散策していると、岐阜新聞社出版の「岐阜県の動物」が販売されていた。岐阜大学の向井先生が編著に関わっておられる書籍で、いつか買おうと思いつつ忘れていたやつだ。速攻で買い、パラパラと読みながら昼休憩をとった。

13:00を過ぎるとさすがに暑くなってきた。飛騨を出発した時はかなり肌寒かったので体温調節が難しい季節だ。川の水の冷たさが心地よいかもしれないな、と期待しつつ集合場所へ向けて再出発。観察できたものの記録は、公開できる範囲で後日まとめたい。

