2025年9月30日
先日、ペピーノの枝に花序がついているのに気づき、開花するかもしれないと思い観察していたところ、今朝方開花していた。これだけ涼しく(というか寒く)なってからも咲くのかと意外に感じた。



茎頂のあたりから紫色で毛が密生した柄が分枝しながら伸び、その先端にナス科らしい合弁花がうつむき加減に開く。花弁に沿って紫色の明瞭な筋が入るのがよく目立ち、花弁の縁はわずかに紫がかった白色でフリル状に波打つのがなんとも涼しげだ。もう少し暑い時間帯に見ればより心が涼やかになるだろう。

花は親指の先くらいの大きさで、これが標準的なサイズなのかどうかは分からない。下から覗き込むと、雄蕊の黄色い葯が花の中央に並んでいる。見たところ、雌蕊は葯の並んだ中に隠れているようだ。
トウガラシやナスなどうつむき加減に花を咲かせるナス科野菜の場合、生育が良いと葯の並んだ中央から雌蕊が突き出す長花柱花をつける。リン酸不足などの生理障害があると、雌蕊が雄蕊より短くなり葯の中に隠れる短花柱花をつけ、受粉せずに花が落ちる傾向がある。ペピーノでも同じ傾向は当てはまるだろうか?もし当てはまるなら、今日咲いた花は結実しない可能性が高い。だとしても、飛騨河合の気候で花がつくという証左は得られたので大きく前進だ。冬越しのために試行錯誤するモチベーションが俄然湧いてきた。
じつは前日パネルヒーターと小型温室を買い、寝室で設置を進めている。来年は結実までもっていけるよう、本格的な寒さが来る前に試運転を済ませてペピーノを収容したい。

